風太抜歯する

チャンミン君と風太の日記

2011年8月14日 22:34 ｜コメント(0)

今日は、風太の通院日。

横隔膜ヘルニアであることが分かったため、奥歯の治療を断念した風太ですが、歯の調子がやはり気になります。

2～3日前の事。少量の猫缶を食べた後、いつものように丹念に洗顔をする風太。でも、右奥歯の辺りが気になるのか、しきりに親指の爪で奥歯をひっかくような仕草をします。

抵抗する風太を押さえて奥歯をのぞくと、腫れて出血している歯茎と接する頬の内側が、赤く腫れて炎症をおこしていました。風邪をひくとすぐに口内炎ができる私には、非常に馴染みのある光景です。

診療の際、歯の事も相談しなくては...と、思いながら病院に連れて行きました。お盆休みもなく病院を開けてくださっているので心強いです。

口腔内を見ていただくと、良くないね、と先生の顔も曇ります。

16歳という年齢に加え、横隔膜ヘルニアに罹患している事から、全身麻酔をかけての治療はよっぽどの事が無い限りできません。

でも、このままでは痛みはひかず、炎症は広がり、衰弱してしまうかも...。

そこで先生、局所麻酔のみでの治療に踏み切ってくださいました。

ハサミの先が小さな小さなラジオペンチになっているような器具で、歯石を除去。
いつもなら、怖さのあまり、硬直して身じろぎもしない風太ですが、この時ばかりは顔をふって必死に逃げようとします。
通常でも痛いもんね。歯茎が腫れている状態なのだから、どれほど痛むか...。血もかなり出てます。

ふぅが気にしていた右上の奥歯は、ぐらついていました。

ここで先生は、さらに決断して下さいました。
この歯が原因で、そうとう痛い思いをしているだろうから、抜歯しましょう。と。

本当は全身麻酔を打って行う処置なんですよ。
普通は麻酔なしではやらないんですよ。
かなり痛い思いをさせちゃいますよ。

...それでも
このままではずっと痛みが続くだけだから、やりましょう。
そうおっしゃってくださいました。

家では、爪を切るだけでも嫌がって飼い主の手に思い切り噛みつくは、ひっかくは、大暴れのふぅ。ケージに入れて外に連れ出すだけでも、怖がって大いに抵抗するビビリのふぅ。恐怖のあまり心臓がバクバクしていたに違いありません。

口を閉じ、嫌々を繰り返すふぅを優しくなだめながら、でも痛みを最小限に抑えるべく手早く、先生は治療して下さいました。

本来、奥歯には3本の歯根があるそうです。抜歯していただいたふぅの奥歯は、そのうちの1本がすでに溶け、歯根は2本しかありませんでした。でも逆に言えば2本はまだくっついていたってことですよね。その歯を抜いたんだから...痛かったろうね。ふぅ。よく頑張りました。
先生、困難な治療を完遂してくださって、本当にありがとうございました。

（ふぅが）耐える子だったから出来ました。嫌がって暴れる子だったらできない治療でしたよ。という労いの言葉と、ふぅを苦しめていた右上の奥歯を頂いて帰宅しました。

帰宅後のふぅは、一度だけ、口を開けて舌をダラリと出しながら、苦しそうに呼吸をすることがありました。
こんな姿は見た事がありません。
もう一度病院に連れて行くべきか、やっと帰宅して横になれたばかりなのだからそっとしておくべきか、ちょっと迷いました。が、この状態は15～20秒ほどで治まり、浅いながらも呼吸が整ってきたので、そのまま静かに寝かせることにしました。